2010年モナコGP観戦記


↑モナコはタバコ広告OKなのか、このポスターがいたる所に。マールボロが今でもスポンサーを続ける理由はこういうところにもあるのですね。

5月13日(木曜日)
 モナコの週末は木曜から幕を開ける。普通に考えればウィークデイの真っただ中だから客の入りは期待できそうにないが、クルーザーやマンションから観戦する人たちは基本的にそれくらいの時間の都合はすぐつくだろうし、スタンドから見る人たちもこの日のためにどうにかこうにか都合をつけてきた人たちばかりだから木曜日でもモンテカルロは人であふれていた。

 この小国から一番近い都市ニースは普段から観光地だし、モンテカルロへも電車で20分ほどで行けるので多くの人がここを拠点とする。けだるい動きが特徴であるフランスの鉄道もこれから三日間はそんな悠長な構えではいられない。切符売り場には行列ができて、刻印機だけで改札口がないためホームに向かうまでに駅員が切符をチェックしていた。もともとフランスの鉄道は不都合が多いと思うのだがこういうF1シフトもすぐ前の週に見てきたスペインに比べると「なんだかなぁ」と思えてしまう。とりあえず列車に乗り込みしばらくするともうモンテカルロに着く。普段は地下連絡路を通って海沿いまでいけるのだが、もちろんそこはレーストラックになっているので通り抜けはできなくなっている。山の真ん中にトンネルを掘って作った駅なので駅舎は崖にへばりつくように建っていて、その崖の中腹の出口からサーキットに向かわなくてはならない。市街地ということでアクセス良好かと思いきや結構歩かされた。幸い市街地なので建物や商店を眺めながら行けばさほど苦ではない。

↑モンテカルロの町並みがそのままサーキットへの連絡通路。飯屋も、グッズショップも、不動産屋だって営業中。

 ここモナコでもチケットは現地受け取りということになっている。スペインのときは正面ゲートから一番離れた駐車場の隅っこまで行かなくてはならなかったが、今回は会社の所在がモナコなのでオフィスに直接受け取りにいく。この根っから東京の下町人間がモンテカルロのオフィスに一人丸腰で殴りこむのは大いなる挑戦だったが、割と順調にことは進んだ。スタンド席でも全体を把握しにくいモナコではカンガルーTVが大人気なので、この受け渡しが多いようだ。実際には立見席でも大スクリーンは見えるし、何より都市部だから携帯電話もWiFiも入るので情報不足はほぼない。チケットは一般的な3日通しの券ではなく一日ずつバラで買うシステム。ちょいと値は張るが、木土日とそれぞれ違う席から見ることからできるのはそれだけで楽しい。目玉が飛び出るほど高いパドッククラブはもちろん、似たような感じでサーキット沿いのカフェやレストランを座席代わりにして優雅に楽しめるモナコならではのパスもあった。「日曜日だけそこで・・・」、という感じなら出せない金額ではないけれど、さすがに一人だと・・・ねぇ。

 というわけでチケットも入手したし早速入場。今日はタバコ屋コーナー手前の立ち見席。まあ、なんてことはない普通の道のまん真ん中にひな段を作っただけで金網にかじりつく人もいればひな壇に立ったり座ったり、後ろの骨組みの上に座る人もいる(さすがここは立てない)。ちょうどP1が始まったばかりなので早速カメラを手にして金網の真正面に陣取る。

↑マシンとの距離が近いのが市街地レースの一番の魅力。一瞬で目の前を駆け抜けていく。

 シケインを越えて加速してくるマシンがやって来たかと思うと、自分が立っているところから数十センチしか離れていないところを通り過ぎていく。手を伸ばしたら触れるのではないかというくらいの距離だ。耳をつんざくエキゾーストノートはまさに音波として五臓六腑を震わせ、マシンが切り裂いた風が一拍置いてこちらに吹き付けてくる。市街地レースの醍醐味が味わうことができるのだ。まあ、その反面写真を撮るのには金網が二重なのでうまいこと手をのばして隙間から追いかけなくてはいけない。ファインダーが覗けないのでもう失敗だらけ。まあ、金網越しでもいい絵が撮れるもんだということはわかったのでよしとしよう。
 P1終了後、GP2のフリー走行をしばらく見てからいったん休憩。もちろんここはモンテカルロの中心部。飯を食べるところには困らない。軽くサンドイッチでもいいが、ちゃんと席に座ってビール片手にピザを食べる。すぐ隣はイタリアだからピザもパスタも本場のうまさだ。

 午後のP2もほぼ金網かぶりつきで見る。始まりこそ青空で始まったものの、徐々に紺碧の地中海が鉛色に変わっていったかと思えばセッション後半あたりでポツリポツリと雨が降り出した。この時点ではまだ降ったうちに入らない程度だったので結局全車最後までドライセッティングのまま走り続けた。この日のトップはアロンソ。そう、モナコは最もドライバーの腕が試されるサーキット。バーレーン以降は苦戦続きのフェラーリだが、今日はアロンソが存分に実力を発揮した。

↑曇り空でも、雨が降っても絵になるのがモナコ。ヴァージンの赤もちょうどいい色合いに。

 観客がぞろぞろと帰り支度を始めたころ雨が本格的に降ってきた。みな一目散に駅を目指すが、雲の切れ間が見えるうえに、その隙間からはまぶしいほどの青空が見える。なるほどこういう雨雲がこれまでもモナコに波乱を起こしてきたのか。
 「すぐ止む」と読んでしばらく雨宿りしたら見る見るうちに青空が戻ってきた。雨はやんだ、駅に向かう人の波も収まった。これで快適にニースに帰れる。座る席はデッキの補助席だけど。
5月14日(金曜日)
 地図で観れば一目瞭然だがモナコは狭い。その狭い国の目抜き通りを使ってサーキットにしている。だから市内の道路を3日も連続で閉鎖してしまっては国の交通がマヒしてしまうので金曜日は開催されない。これは近年開催フォーマットが画一化されてきているF1においてもずっと変わっていない。
 とはいえ、この理由はもちろん建前で、観光収入が主要産業のモナコとしては開催期間を延ばしてセレブリティーの方々に長く滞在してもらいたいという魂胆なのだ。第一この週末が楽しみでここに住んでいる人なら多少交通が麻痺しても気にしないだろうし、静かなモナコが好きな人ならば木曜日までにこの国を脱出してスイスでもマルタでもシチリアでも行っているに違いない。
  交通のマヒを防ぐため、という建前上、サーキットとして閉鎖している道路も一般車両と歩行者に解放される。ということはガードレールに囲まれたまさに本番仕様のモンテカルロ市街地サーキットを歩けるのだ。そんな金曜日、自分はまんまとその魂胆に乗ってしまうことにした。セレブリティーではないけれど。

↑ほぼ同じアングルで左が普段の日、右がグランプリ開催時。ガードレールと看板だけでだいぶ印象が変わります。

 駅に着くと昨日よりも若干規制が少ないし、人ももちろん少ない。今日来るのはよほどのモータースポーツファンくらいのもんだろう。午前中に行われたGP2の予選が終わり、ガードレールがところどころ外されていく中、タバコ屋の角からコースに足を踏み入れる。去年の秋、なんでもない平日にこの道を歩いたが、そのとき見た風景とはちょっと違った感覚だった。何が足りなかったといえば、やっぱりガレージであり、スタンドであり、ガードレールだったというわけだ。今まさに「あこがれのモンテカルロ」が目の前にある。

 早速コースを歩いてみることにする。レコードライン上にはすっかりラバーが乗り、よく見てみるとタイヤかすもそこかしこに落ちていてレースウィークの雰囲気をいやがおうにも感じさせてくれる。ガードレールに隠れていた沿道のカフェやレストランはイスとテーブルを出して営業中。青空の下レーストラックの真ん中で飲むビールは格別!
 さらに進み最終コーナーのところまで行くと人だかりができていた。ピットロードの入り口なのだが、パドッククラブに出入りする人なら入れるだろうし、ちょいと首をのばせば端っこくらいはのぞけるだろうから集まっているのだろう、と思っていたら、土日のチケットを提示したら入れるというではないか。そういうことならば行かなくては損だとチケットを見せて潜入成功。

↑金曜日はピットロードも開放。これも狭いモナコだからできる芸当です。

 いくら今日は何も無いとは言えメカニックの皆さんは明日に向けてマシンを調整している。もちろんガレージの前にロープが張られているので入ることはできないがこんなにも至近距離でマシンを、メカニックの作業を見られるとはさすがはモナコ。いったん出口まで歩き端っこのヴァージンからゆっくりと見ることにする。中国GPを終えてスペインまでに各チームいろいろ変更してきたところを素人目ではありつつもチェック。分かりやすいところではメルセデスのインダクションポッド、ヴァージンのシャークフィン、細かいところだとロータスのフロントウイングも微妙に変わっていた。入り口のメルセデスにたどり着くまでにどれくらい時間がかかったかなんていうのはもう分からないがいったん出てレーストラック歩きを再開する。
 トンネルを抜けてポルティエ、ロウズヘアピン、ミラボーと普通に進行方向に行けば下り坂のところをあえて逆走する。この辺は人通りもそれほど多くなく、市街地コースを攻めるスーパーカーを見ながら進み、カジノスクエアに着いたところでカフェ・ド・パリにてかなり遅い昼飯、もしくはかなり速い晩飯を食べる。

↑モナコを攻めるスーパーカー。この街ではポルシェやフェラーリは当たり前にいます。

 サンデボーテに戻ったらまだまだピットロードは大盛況なのでもう一度入ると、入るなりメルセデスがタイヤ交換の練習をしていた。同様に、マクラーレン、トロロッソ、フォースインディア、ヒスパニアあたりもやっていて、少しでもいいところで見ようとガードレールに上って怒られる人も続出。あ〜あ、ヒスパニアあたりならそんな苦労しなくてもいいのに。さすがにこの時間になると作業もひと段落するらしく、各チームのゲストが歩いている。ジャーナリストの人たちもちらほら出没し、テレビの中継もやっている。どこの国かな?とマイクをのぞくと「FUJI TV」って書いてある・・・フジテレビだった。「すぽると」の中継か?まさかモナコで最初に見かけた有名人がマッチというのもちょっとアレだよなぁ。

(左)ついにモナコで有名人発見!この後車検場で川井一仁氏も見かけました。
(右)こちらは正真正銘のセレブリティ、サー・ジャッキー・スチュワート。写真撮るのに忙しくてサインはもらえず。


 サマータイムのヨーロッパのいいところでもあるのだが、日が一向に傾かないので時間の感覚が全くなく、それでいて時間で区切られるものではないので、どのタイミングで帰ればいいのかが全く分からない。でも向こうだってそりゃ仕事が終われば帰るさ。フェラーリのメカニックがかばんを持ってわらわらとガレージから出ていった。仕事が早いのか、それともイタリア人のお気楽気質なのか?木曜日の結果を見れば楽観的にもなれるというものだろう。メルセデスなんてずっとタイヤ交換練習しているのに。
 次に作業を終わらせたのがヴァージン。ここはまあ、オーバーワークとは無縁そうなチームだからなぁ。どのメディアでもこのチームの評価が低いのはこういうところを見ているからなんだろうな。でもここで帰ってくれなかったらこっちもいつまでも居続けるところだった。結局ニースに戻ったのは夜の8時。それでも太陽はまだギラギラと照りつけていた。

↑一日の仕事終了。


 ニース市内のブラッスリーでロゼワイン飲みつつ、ニース風サラダを食べつつ思ったのは「モナコはやっぱり木土日のままでいいな」、という結論でした。
5月15日(土曜日)
 昨日のあまりの解放感の揺り戻しなのでしょうかねぇ。満員電車に揺られ、行列に加わり、歩くのが少し億劫になってしまった。しかし、今日は予選日なのだから行かねばなるまい。

 モナコの予選はスリリング。ガードレールからほんの数センチの所を攻める。テレビで見ただけではあるが、セナやアレジのタイムアタックは惚れ惚れするほどだった。そのためにこの日確保した席はガードレールギリギリを攻める、タバコ屋をぬけてプールサイドに向かうスタンド。P3が始まる前にまずはフォーミュラー・ルノー3.5の予選がやっていた。昨年のイギリスF3チャンピオンのダニエル・リチャルドに、カッコよさならベッテルに勝っているレッドブルのリザーブドライバー、ブレンドン・ハートレー。日本人二人目のマカオウイナー、国本京佑あたりは知っているがそれ以外はさっぱり。と思っていたら真正面のスクリーンに見覚えのあるオヤジが。おお、ヒゲこそ無いがナイジェル・マンセルだ。その直後目の前をマンセルそっくりのヘルメットが通り過ぎて行った。二男のグレッグだった。親父の方が目立ってどうする!

 さあ、改めてF1マシンの登場だ。スタンド席になっても相変わらず壁際を走ることになるのでかなり死角は多い。タバコ屋を抜け、次のコーナーへの飛込みをメインに見る感じになっている。このセッションで一気に上位に浮上してきたのがクビカ。ルノーのマシンはトップ4には若干遅れをとるが、ここはマシンの差よりもドライバーの腕がものを言うモナコ。ルノーが上位を脅かすならここしかない。そしてその通りP3をトップで終了。ダークホースの登場で俄然面白くなってきた。

↑ドライバーズサーキットで強いクビカがここでも来た。一方でモナコ5勝の「皇帝」はパッとせず。

 どの店も満席で昼飯を食べ損ねた後、いよいよ午後の予選が始まる。が、ここでひとつ残念なお知らせが舞い込んできた。午前のセッションでクラッシュを喫したアロンソのマシンが修復が間に合わず予選に出られそうにないというのだ。Q1が始まり各ドライバーがコース上に出ていくかやっぱりアロンソが出ていけない。ここでノックアウトされるのは新興3チームの6台+1台というのが今年のパターンではあるがその+1がアロンソとなってしまった。しかも走っていないので最後尾が確定。これはチャンピオン争いにも影響が出そうだ。

↑P3終了後ガレージに運ばれるアロンソのF10。見た感じ大したダメージはなさそうでしたが・・・

 本命が早々にラインナップから消えても予選は続行。午前中速かったクビカがQ2でトップタイムをマーク、そしてその勢いはQ3でも止まらない。スクリーンの国際映像、トップのところには“KUB”の文字が居座る。残り数秒、さあ大殊勲だ、と誰もが思ったところであっさりウエバーがラストアタックでトップタイムを更新。レッドブルによる開幕からの連続PPは止まらず、どうやら日曜日もレッドブルのものになりそうな雲行きになってきた。
5月16日(日曜日)
 決勝日はどこで見ようか、出発前にチケットを買うときに結構悩んだ。モナコでケチケチしていたら罰が当たるのでいい席からみたい。パドッククラブも本気で考えたが一人ではアレだし、今回のところはスタンド席に。ついてはモナコらしい場所がいいな、とカジノスクエアのスタンドにした。

↑カジノ、ホテル、クレーン、コースマーシャル、そしてF1マシン。こうして遠くから見るとモナコGPが持つ独特の雰囲気がよく分かります。

 駅から他のスタンド席とは別方向に歩いていくので人の流れはまばら。売っているものは普通ではないが、普通の商店が軒を連ねている先にゲートがある。スタンドに上がると見晴らしはいいが、ミラボーの飛び込みまでは見えず、あくまで「華やかさ」で勝負の席のようだ。宿の朝飯をパスしたので、その辺のカフェでパニーニとビールをいただく。そう、モナコにも普通のカフェくらいあるのだ。

↑ええ、普通のパニーニですよ。モナコにだって紙皿くらいはあります。

 午前のフォーミュラー・ルノー3.5のレースでカメラのアングルなどを確認する。日曜日は決勝だけだからゆっくり出てきたがこの時点で結構混雑している。昼過ぎから始まったドライバーパレードはよく見るトラックの荷台に乗っかって護送車の如く進むタイプでもう誰が誰だか分らん。あんなに顔の濃いチャンドックやアルグエルスアリですら判別不能だ。そういやこのドライバーパレード、いつ頃からやっているのだろう。サーキットに行くことがなかったから知らなかっただけかもしれない。
 決勝が近づくとどんどん席が埋まっていく。ここのスタンドは完売なので指定された真ん中の席に座らなければならない。これがとにかく一番苦手。スペインの時はアロンソの母国だというのに拍子抜けするくらい周りが空席だらけでまったく問題なかったが今回は完全に逃げ場なし。仕方ない、席に座るのだけはギリギリまで待とう。しかし、途中で席を立つわけにもいかないのでビールはやめておこう。それに朝のうちに兆候のあった鼻炎が本格的になってきた上に日陰はないので、ビール飲んだら最悪脱水症状になりそうだ。1.5リットルのミネラルウォーターを小脇に抱えてとにかくレースが集中することにする。
 午後2時、各車グリッドに並びスタートを待つ。どう見てもウエバーがスタートダッシュを決めそうな空気が強い中クビカにかすかな望みを託す。ランプが消え一斉に動き始めると奇数列のレッドブル二台のスピードが伸び、あっという間に1-2体制に。残念ながらこの時点でレースの大勢は決まったようなもので、ここから唯一の希望は最後尾から追い上げるアロンソの走りだけ。新興チームが相手ではさすがに役者が違う。このオーバーテイクショーは早々に終わってしまい本格的に追撃開始。
 一方のウエバーは相変わらずの逃げの一手。途中に入ったセーフティーカーで差が縮まるたびにクビカが戦いを挑んではくれまいか、という淡い期待を次々に打ち破ってくれる。

↑スタート直後。まさかバトンを撮るチャンスがこの一周だけになろうとは!

 せっかくセーフティーカーが計4回も出たにもかかわらず、順位の変動はほとんどなく淡々としたものに。何か変わったことといえば見ている目の前で小林可夢偉選手が止まったことと、カジノスクエアの手前でクラッシュしたバリチェロのマシンからもうもうと煙が上がったことくらいで、レースは2時間ルールギリギリのところで終了。最後の数周はセーフティーカー先導となり、最後にその間隙を縫ってミハエルがアロンソを追い抜いてしまうという「裏技」をやってレース後の話題を提供してくれました。現にこれだけでニースに帰って合計で30分ほど立ち話ができましたから。

 さあ、レースも終わって待っているのはまたしても帰宅ラッシュ。体調を考えれば少しでも早くここから退散したいところ。モンテカルロの駅までの道は規制されて結構な距離を歩かされるがいつまでたっても人の波が途切れない。高級マンションが立ち並ぶ高台の住宅街からしばらく眺めていたが、それでも一向に変化がないので仕方なくこの列に加わることにする。ちょっと歩いてこのマンションに帰ればいいだけの人はいいよなぁ・・・幸い電車は増発しているし、駅構内への入場規制もあったので車内の混雑はほとんど無い。いつものように補助いすに座ってニースに着いたらそのまま飯屋に直行して晩飯に。

↑とにかく人、ひと、ヒト!!日曜夜から月曜朝にかけてニース発の電車も飛行機も満席でしたが、納得。

 ニースに来たからには地中海の海の幸を食べないと、と魚料理を選んできたが、この優れない体調を何とかするためにはそんなこといっていられない。栄養豊富そうなエスガルゴ、ボリュームも申し分ない肉とイモ、そして体も温まる赤ワインとおよそ南仏とは縁の遠いものばっかりを食べる。これで早めに寝たら翌日は何事もなかったかのように元気になった。何だったのだろう?

 憧れのモナコGPを観終えて改めて確認したのは「レース観戦は自由席に限る」、ということ。そして、モナコに関しては「どうせ観るならクルーザーかパドッククラブ」ということでした。
←願わくば将来このクルーザーのどれかからグランプリを見られますように。

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